// ドリィ – chijou no sora

ドリィ

出会った瞬間からこぼれ落ちてゆく
出会ったことすらも そのうちいなくなっていく
全て無くなってしまったら ぼくに何が残るんだろう

忘れたくないものがある 忘れたいものがある
忘れないと壊れるから きっとそんな風に生まれてきた
本当に大切なものだけは 忘れたくないと願うけど

いつか なんで笑っていたのか忘れてしまっても
大丈夫 大丈夫だよ
何かあったかいものはちゃんとここに残っているから
いつか なんで泣いていたか忘れてしまっても
大丈夫 大丈夫だよ

たとえ形を忘れても 面影は覚えている
たとえ言葉を忘れても 震えたことは覚えている
震えたことを忘れても それがこのカラダをつくっている
なんかきっと 必ずきっと


この想いはどこに留まっているんだろう
ときに言葉でもない 温度だけのもの
自分しか触れない真ん中の方で 燃えている温めている

形あるものでさえ 留めておくのが難しい
どんなに握りしめていたつもりでも
消えていく 連れ去られていく

なにげなく通り過ぎていった1日を
懸命に生きた日々だって きっと1秒前のことさえも

いつか なんで笑いあったのか忘れてしまっても
大丈夫 大丈夫だよ
ここにいたきみはちゃんとここに残っているから
いつか なんで笑いあったのか忘れられてしまっても
大丈夫 大丈夫だよ

たとえ名前を忘れても 出会ったことは覚えている
たとえ声を忘れても 側にいたことは覚えている
側にいたことさえ忘れても きみがぼくをつくっている
なんかきっと 必ずきっと


いつか なんで笑ってたのかも忘れちゃって
笑い方も忘れちゃって
絶対に忘れたくないことさえも
ぼくのことも きみのことも 全部 全部
忘れてしまっても
大丈夫 大丈夫だよ
それがぼくをつくっている それがきみをつくっている
だからいま ここにいる

だからこんなに暖かいよ