// ユキノセカイ – chijou no sora

ユキノセカイ

真っ白な世界 透明な空気を吸い込む
胸が痛い
なにもない世界 みんな眠っている
眠っている

足跡ひとつ つけてみる
風がやがて消していく

真っ白な世界 どこに向かえばいいの
目印にしてきた足跡は どこにいったの
もしかしたら なかったの
どこにあるの なにがあるの
かじかむ指先を その息で温めて
ああ そうか 温かさはここにある

真っ白い世界 影ひとつ 自分の影
だから光があることを知る
真っ白な世界を吸い込んで
真っ白い息を吐いて 暖かいということを知る
生きているということを知る

足跡はやがて消えていくけれど
なくなるわけじゃない

なにもない世界 みんな眠っているようで
眠っていない
全部ここにある その息で 温めて
足跡はやがて風が消していくけれど
その風は自分で起こしてるんでしょう
息が暖かいから大丈夫
体の芯が暖かい だから 大丈夫
白い世界を 少しずつ溶かして

足跡一つ
影一つ

いつか いろとりどりノセカイ