// 地球と月 – chijou no sora

地球と月

この地球はきっと寂しがりなんだろう
あんなに大きな友達を 引き留めて
今日も仲良く くるくる廻っている
そんな星の元に生まれた僕たちは
当然に足元からその影響を受けて
こんなにいっぱいいるのに
互いの月を探している

全てのものに引力があるんだ
落とした言葉にも 涙にも
どうして笑ったのか意味も知らない
笑顔につられちゃうのも

引き合って 引かれ合って 僕らはここにいる
互いの間を 動き合って 唄い合って
なにかをもらって 与え合って 僕らは生きている

100万光年の彼方からでも
明日の見えない夜の中でも
すれ違ったほんの少しの時間が
僕の向きを変えて

まだ出会っていないきみに いつか出会うだろう
もしかしたら もう出会っているだろう
惹かれ合う二つの引力に 気づいた時
きみは僕を見つけるだろう

いま また なにか もらったな


いつか月がいなくなるときは
地球は月を独りにはしないだろう
宇宙に何もなくなっても
見つめ合いながら廻るんだろう

無人島にたった独りになったら
月に名前をつけるだろう
ひと月のうち二日と曇りの日だけなら
なんとかひとりで頑張れる

何かひとつに意味があるのだとしたら
きっと全てに意味があるんだろう
忘れ物とか 忘れたいものとか
全部引き連れて

引き合って 引かれ合って 僕らはここにいる
互いの間を 動き合って 唄い合って
時になにかを分け合って 僕らは生きている

なにも聞こえなくても そばにいなくても
目を閉じて手を広げたら
まだなにもない明日が ここだよって位置を示して

互いを捉えて離さない いつか出会うだろう
もしかしたら もう出会っているだろう
惹かれ合う二つの引力に 出会うとき 
僕らは

いつか ひとつになるのか 互いを廻り続けるのか
大事なもの全部引き連れて
なにも聞こえなくても そばになくても
目を閉じて手を広げたら ほら

今 また なにか

僕らはまだ出会っていない
惹かれて 引き寄せ合って
これからとこれまでの間を まわって 廻って
全部 引き合って 惹かれ合って
そんな風に 僕らは生きている

出会って すれ違って 僕らはここにいる
互いに何かを与え合って
これまでとこれからと そんなものが 僕らを創ってる
全てが 与え合って 引き寄せ合って
僕らは生きている